マティスとボナール 神奈川県立近代美術館葉山

6月18日に神奈川県立近代美術館で開催されているマティスとボナール展に行ってきました。マティスとボナールの絵画を120点ほど集めた絵画展で、マティスとボナールを交互に展示し、最後に両者の交友を垣間見る記録を展示するという手法でした。両方とも数点の作品を見たことはありましたが、こうやって一堂に会した絵画展はあまり行ったことがなかったので、なかなか見ごたえのある絵画展でした。大作は少なかったですが、興味深い作品がそろい、また彼らを知る上での一級の資料がそろっていて、楽しくためになる絵画展でした。

絵画展を見た後画集を買いました。その中に彼らの友情を“星の友情”と表現してあったことが印象的でした。星のようにつかず離れず、それでいて互いに敬意を払いあい、互いのことを認め合う、そういう友情は、今のこの世の中でも必要とされている友情なのかもしれません。泥臭い友情が友情と思われがちな世の中で、このような星の友情に導かれて互いに尊敬しあった彼らは、私にとっても指針となるべきものを示してくれたような気がします。