野村純一のはなしの民俗学

野村純一のはなしの民俗学を早耳ネットのサイトでダウンロードしたmp3ファイルで聴き始めました。
(サイトはhttp://hayamimi.net/~hayamimi/roudoku/folklore.html
しょっぱなから面白い話がありました。誰でも知っている桃太郎の話、実は江戸時代はまったく違う話だったのです。桃太郎が桃から生まれてくるのは誰でも知っている事実だと思いますが、江戸時代まではおばあさんが川を流れてきた桃(仙桃と思われる)を食べて若返り、おじいさんにも食べさせたら若返り、若返った二人で子どもを作ったらそれが怪力の桃太郎だったという話なのです。誰でも知っているはずのお話もそれを伝える役割をしている作家の方々がちょっとしたアレンジを加えるだけで、場合によってはまったく違う内容がスタンダードになってしまうという好例だと思いました。私は仙桃を食べて若返る話の方が桃から生まれるよりも素敵な話だと思いました。今後も少しずつこのはなしの民俗学を聴いていきたいと思います。