第59回名作落語の夕べ

土曜日に台風近づく怪しい天気の中横浜はにぎわい座に行ってきました。今日の演目は三遊亭吉窓の夏の医者、五街道雲助のもう半分、桂小南治の七度狐、桂小文治の小間物屋政談でした。夏の医者は、病人を助けるために隣村に行く途中、うわばみに飲まれて下剤で腹を下させて出てくるという話で、最後にうわばみが夏の医者はうんぬんと言っておしまいになるお話でした。もう半分は、お金をとられた挙句殺された男の怨念が生まれた赤ちゃんに乗り移って赤ん坊がもう半分と言って油を食らうという話で、玉木宏の話にあるように落語らしい怪談でした。雲助師匠のもう半分は通常のとは違い、お金をとられた男が身投げをするのではなく、殺される、しかも大立ち回り(ようするに歌舞伎的なにおいをおおいにさせながら)という演じをするという見ごたえのあるものでした。落語を楽しみながら歌舞伎まで楽しんでしまうという内容でした。七度狐は狐の恨みを買った男二人がいろいろと怖い目にあうというお話でした。小間物屋政談はお金持ちの小間物屋を助けたしょいと呼ばれる店を持たない貧乏小間物屋がひょんなきっかけで大岡越前の守の計らいで大金持ちになるという話でした。昔は本当にこんなことがあったのではないかと思うような役回りで話が進んでいって、とても楽しめました。

また落語はそのうち聴きに行きたいと思います。にぎわい座館長玉木宏の話によると最近毎月15日は昼2時の部が1000円で聴けるそうで、それもできれば行きたいなあと思いました。