オズの魔法使い

赤毛のアンを聴く前にオズの魔法使いを英語で聴きました。オズの魔法使いダイソーの100円絵本で内容を知ったのですが、原作の内容もほぼそれと同じでした。ダイソーの100円絵本意外にまとまっているなと思いつつ聴きました。原作の方が遙かに長いのでいろいろと細かいところは違います。オズの魔法使いがいい作品だと思うのは登場人物が悪役以外すべてハッピーエンドであることでしょう。特にともに旅をしたライオン、木こり、かかしは、自分が統治する国、統治を望まれている国に最終的には行くことになるわけです。主人公のドロシーはカンザスに帰ってからもたったの3歩でどこにでも行ける銀の靴を持っている限りみんなのところに会いに行けるのだなあと一人その後についての空想をしたりしました。いい小説、いい物語というのにはいくつか特徴があるなあとこういう小説を聴くと思います。一つは血肉がかよう実際の存在のように生き様が感じられること、そして小説を読み終わった後もその存在についての空想が様々に羽ばたいていくこと。この二つが有る小説は読んでいてとてもわくわくします。逆にわざとらしい行動や意図的に悪者に仕立て上げるための要素をいろいろと加えたりしている存在が登場したりする小説は、私にはのめり込めないですね。それは映画も同じことです。オズの魔法使いは、児童向けなのかもしれませんが、純粋に物語を楽しむという点において秀逸だと思いました。プロジェクトグーテンベルクにはオズの出てくる小説が他にも朗読であるので、他のもそのうち聴いてみようと思います。サイトは
http://www.gutenberg.org/etext/21179です。