チェロソナタヘ長調作品5-1〜ベートーヴェン

チェロの美しい旋律が流れるように続き、ピアノがその後に続く、それが美しい航海のように奏でられる曲です。私は弦楽器の音が好きで、こういう低音のボリュームあるチェロの音色が全面に響き渡る曲は聞いていてわくわくします。ピアノを弾くので、ピアノも好きですが、弦楽器のどこか時代のにおいを感じる音は格別の気持ちが沸き起こります。ベートーヴェンの情熱とやる気、そして知性が詰まった曲は数多くありますが、この曲もその一つでしょう。なかなか何度も聴く曲はありませんが、機会があればこの高揚した気分を味わえる知性に満ちたこの曲をまた聴きたいと思います。今回聴いたCDはデュプレです。ピアノはバレンボイムでした。
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