県立金沢文庫「運慶の仏像」


今日、神奈川県立金沢文庫に行ってきました。今新聞などで話題になった運慶の真作と判明した仏像を含めた「金沢文庫の仏像」展をやっています。9時のオープンと同時に行ってみてきました。仏像とはいいながら、鎌倉時代から江戸時代までの仏教関連の彫刻を展示してある展覧会で、運慶作の仏像以外にいろいろと面白いのがありました。ちなみに運慶作の仏像は、高さ20-30センチぐらいで金彩が施してあって顔に運慶の特徴が現れていました。力強く固い意志を持った仏像の彫刻でした。中に入っていた作品の古文書はほとんど劣化しておらず読めませんでしたがとても美しい装飾文字のような文字で文書が書かれていました。虫食いもまったくありませんでした。黒い仏像はなかなかシックで当時の作られたときの情景が浮かんでくるような楽しさを覚えました。他には釈迦十大弟子像などが目にとまりました。それぞれの表情がまったく違い作者の深い造詣がうかがわれる作品でした。そのほかにも古文書を含め何点も重要文化財クラスの作品が並んでおり仏像や古文書の世界にしばし入り込みました。金沢文庫はなかなか来ることはありませんが、また興味深い展示をやるときは行ってみたいと思います。